2003年1月22日(水)London



ピーナッツ・バターとバナナの  
ハーモニーを知った日  


斧渕、中西の2人は、本日もアニマル隊に参加。私はUKツアー最終日ということもあり、じっくりリップスのライヴを楽しむことにした。2人と落ち合い、いざフォーラムへ。






白タク運ちゃんの  
一方通行爆走逆走迷走に  
Oh, my Gaaawd!!!  


時間が迫っていたこともあり、タクシーで会場に行くことにした。が、そういう時に限って、タクシーがこない!そう、ここはフィンズベリー…。しかたなく、白タクを頼み、場所を告げる。運転手は「話好きな気の良い兄ちゃん」という感じで、途中までは和気藹々と順調であった。


しかし!我々が行って欲しいところをカムデンと間違えていた模様で、「カムデンじゃないよ!ケンティッシュ・タウンだよ!」と言うと、「ドント・ウォリー!」とニコっ。その笑顔に心配を抱きつつも、彼を信じると、やはり不安は的中…。思いっきり、バスレーンを走るわ、救急車とぶつかりそうになるわ、はちゃめちゃ…。急に右折したかと思うと、そのまま直進。斧渕が道路の矢印に気づき「あっ!矢印がこっち向いている!ここ走っちゃダメだよ!」と。そう、彼は逆走していたのだ…。それを伝えると、今度はそのままバックして、急ブレーキ…。生きて、ヴェニューに辿り着けるのか…。


その時、ヴェニューで合流する予定の友人から電話があり状況説明。「今、ちょっとトラブルがあって…。もう少しでヴェニューに到着するハズ…」と伝えた。が、その運転手、私が彼に文句を言っていると勘違いして「だから問題ないって言っているじゃないか!」とわめいている。事情を説明しようにも、君の声で電話が聞こえないんだよ…。「それじゃ、また!」と言って、私が電話を切ると「何だ、電話か」と納得。だからさっきから言っているじゃん!その後すぐ、全てがおかしくなって、皆で噴出してしまった。旅って、こうも愉快なものなんだね。




何とか無事、会場に到着。くだんの友人はすでに列に並んでいた。アニマル隊参加の2人は、そのまま衣装部屋へと急ぎ、準備に入った。セーフ。


BSPのステージが終わると、今宵のスペシャル・ゲストにドキドキ。ラジオなどでアナウンスされていたのか、オーディエンスの中には知っていた人もいただろう。そう、その方こそ!べス・オートン!ボーイッシュで、スラリとして、とてもチャーミング!そして本当にステキなヴォイスの持ち主。私を含め、今日のオーディエンスは本当にラッキーだと思う。何故なら…、そう、プレイしたのだ!カイリー・ミノーグの『Can't Get You Out Of My Head』をリップスとべス・オートンが!ウェインも言っていたが、これぞ、今宵のスペシャル・プレゼント!ベスに絡む、ウェインが何とも微笑ましい!そのユーモアに大喝采!


後に、斧渕から聞いたのだが、べス・オートンのショーが始まる前、アニマル隊の部屋にウェインが訪れ、「ベスはとても素晴らしいシンガーだ。今日は皆で見に行こう!」と、アニマル隊に言ったそうだ。ウェインという人間は、涙がでるほど、飾り気のない人だ…。




プレイされた瞬時に血潮が唸る 『Lightning Strikes The Postman』、パーティー気分の 『She Don't Use Jelly』、ほろり心に染みるメロディー 『Waitin' For A Superman』。舞い上がるバルーンの数々、飛び散る紙ふぶきのきらめき、アニマル隊の喜び溢れたダンシング、全てが奇跡に近いくらい輝いていた。


そう、そのアニマル隊だが、今宵のアニマル隊は最高に素晴らしかった。何せ、誰一人として、ヘッドを取らなかったのだから!昨日からの引き続き参加組が多く、コスチュームに慣れたとは言え、あの暑い着ぐるみの中で、一生懸命、ダンシングにライト・エフェクトをしなくてはならないのだから、本当に脱帽ものだ。


Animal Kingdom  

Well done!!  

You all did a good job!!!  
http://www.truckrecords.com/
http://www.goldrushinfo.com/


ステージの右側を見渡すと、リップスを神の如く拝んでいるアニマル君の光景が!よっぽどリップスが大好きなのだろう(笑)。実はこのアニマル君、GOLDRUSHのメンバーだったとのこと。GOLDRUSHは、リップスが前回行ったUKミニ・ツアーでサポートに抜擢。とても刺激的な経験だったに違いない。


ラスト・ソング、『What is the light?』では、心が澄み切った、清々しい気分になった。隣で見ていた友人は、今回初めてリップスのライヴを体験。ライヴ中、ずっと笑顔であったのが証拠に、彼はリップスの音楽に、心底、魅せられたようだ。会社で嫌なことがあっても、このフラッシュ・バックが、きっと強い見方になって、「All my bad days will be end!」になるはずだ。毎度のことながら、リップスの音楽に触れると、ポジティヴなベクトルは、ぐんぐんと心の中で上昇する。ありがとう。




約2週間のヨーロッパ・ツアー(UK含まず)も決定、ウェインがMCで言っていたように、グラストンベリー・フェスティバルにも(ほぼ)出演決定のリップス。また、ケミカル・ブラザーズのニューアルバムには、ウェイン・コインがヴォーカルで参加する可能性大!という情報をキャッチ。マーキュリー・レヴのジョナサン・ドナヒューに引き続き、アメリカのSUPER GEEZER!と仕事をしたいとは、ケミカルよ、やはりただものでない…。




この日、私はピーナッツバターをパンに塗って、その上にバナナをトッピングして食べると、とても美味しいということを知った。と言っても、まだトライしていないのだが…。アメリカを感じる食べ物…かもしれない。





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