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vol.09 |
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●Lost in Translation 東京だべぇ〜 (前編)
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―Hello! Nice to meet you! I'm Utayo!
―Hi! Nice to meet you too! I'm American!
―Oh, I know you're American! You're so funnuy!
―No... I'm American. This is my real name... |
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先日、面白いアメリカ人と知り合いになった。
彼の名前はアメリカン・マッギー。香港から仕事で来日した。先述の英語は、彼が自己紹介する際、経験するであろうシチュエーションを書いてみた。って言うか、私も聞き返しちゃいました。名前がアメリカンですよ!こんな愛国心バリバリネームの人物とは、今まで知り合ったことありません!と言っても、彼の場合、別に両親が愛国主義者とかそんなんではなく、ママさんがハッパ吸っている時、この名前が浮かんで命名(したらしい)…。おまけに彼のママさん、本当はアメリカという名前にしたかったそうだが、友人が既に子供をアメリカと命名。先手取られ断念したとのこと。ゆえに、彼の名前はアメリカではなく、アメリカンになった。同じ名前は絶対に嫌な個性の持ち主!もうこの時点で、彼の一生は普通じゃない気がしませんか?そんなアメリカン、様々な経験を積みながら、ひょんなことで知り合いとなった男こそが、IDソフトウェアの社長であった。彼の誘いを受け、このゲーム会社に就職。PCゲームで大人気となった『DOOM』や『QUAKE』シリーズのスタッフとなり、ゲーム業界でキャリアを築くこととなる。IDソフトウェアを去った後、エレクトロニック・アーツに転職、ここではコアユーザーをゲットし、大ヒットした『Alice
In The Nightmare』を制作、一躍、時の人となった。その後、会社を立ち上げ活躍の場を広げているが、GQやローリングストーン誌は、「次世代のクリエーター」として彼の名を挙げ、絶賛している。やはり名は体を現すのですねぇ!
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さてさて、仕事で来日!と書いたが、その目的は次回作(もちろんゲームソフト)の取材であった。相棒でありイラストレーターののケン・ウォンと共に、東京をくまなく観察していた。私は知り合いから頼まれ、この二人を東京案内。何でも、「相撲が見たい!」ということだったが、残念かな、春場所はちょうど終わったところ。そこで!相撲部屋で練習風景を見よう!と提案。以前、親戚が両国で和菓子屋を営んでおり、国技館にも献上していた(らしい)。そして、その隣りには春日部屋があった。幼い頃、叔母の家に遊びに行っては、よ〜くお相撲さんたちを見ていたから、練習風景は見ることが出来るかも!と思った次第。今回は両国界隈に絞り、高砂部屋に決定。まぁ、さすがに親方(元大関・朝潮)や横綱・朝青龍はいなかったが、近くで見た迫力ある練習には、背筋がぐっと伸びましたねぇ〜。ただ、練習は朝早くからスタートなので、会社に行くよりも早起きしなければならなかった。ケンは何故か?たぬきの剥製にココロ奪われ、ずっと写真撮影。「あれは何だ?」と言われても、「置物だよ。本物のたぬきだけど」それしか言えませんでした…。こういった剥製、成金の家には置いてあるんだよね…。(ぼそっ)
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そんなこんなで、二人とは意気投合、ぐるり東京の旅となりました。何と言っても30数年生きて、あたしゃ初めて東京タワーに上りましたさ。高いところは苦手なんで、別に大して感動はなかったが、展望台から覗く東京一望は、やはり美しかった。映画『東京タワー』の甘いムードはこれっぽちもなく、子供連れや、はとバス観光客、外国人旅行客がほとんど。そんなもんでしょうか?ぐるり展望台を歩いていると、うちら一行は、東京タワーのマスコット、「のっぽん」を発見!そして絶句!「何なんだ!このシェープは!」そう、その形はどう見ても、男の一物にしか見えなかったのであ〜る。色もピンクっていうのが…。だいたい、誰がこんなもんデザインしたのよ!彼たちが英語でガヤガヤ叫んでいる隣には、同じ外国人が会話をキャッチ、大爆笑していた。わたくし、ここで英語のお勉強しましたわ。一物の表現方法は、本当にたくさんあるので〜す。普通だったら恥らう日本人女性が多いのだろうが、私も妙に可笑しくなり、会話に参加してしまった。良い子のぼくたんたちには聞こえなかったことを祈る!そして…、アメリカンはそのキュートなシェープに惚れたのか、おみやげに「のっぽんペン」と「のっぽんノート」を購入。貰った人のユーモアセンスはいかに? 後編に続く。
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→ のっぽんはここでチェック!
http://www.tokyotower.co.jp/2005/web/06secret_08.html
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2005-04-29
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