■爆笑編


「電車男」 ドラマの主題歌はサンボマスター!
エキストラ参加奮闘記 





友人からメールがあった。「いくしかないでしょ!」と件名があり、サイトアドレスが添付されている。クリックしてみると、「サンボマスターがエキストラ募集」というものだった。「なんじゃこれ?」と思いながらも、「おっ!生サンボが拝める!」と、勢いで応募してしまった。そう勢いで…。当選発表は翌々日。ファンも多いし、まぁ駄目だろう…とタカをくくっていた。が、何と予想はずれて当選。ソニー・ミュージックの担当者から電話があり、エキストラ参加の意思を告げるが、現実味はほとんどゼロ。だって「うそぉ〜!」が正直な気持ちだったもんで。まぁ、ともかく真夜中の秋葉原に集合、サンボマスターと一緒に、ドキドキ・ワクワク物語りの始まり始まり!


ところが、いきなりどぼん…。集合日時を勘違いしてしまった…。「集合日時 6/21(月) 24:45 JR秋葉原駅電気街口」とメールが入っていたので、私は日曜日の12:45に行った。本当はねぇ〜、その日は実家帰省でトンボ帰り、すごく疲れており、あまり行きたくなかった。が、やはり興味が勝ち、友人も誘った手前、秋葉原に赴いた。集合時間まで時間があったので、友人とお茶でもしようかと思ったら、秋葉原は意外と夜が早い…。どこも開いてないじゃん!(って、真夜中だから当たり前?)仕方なく「秋葉原は眠ってもドンキは眠らない!」のキャッチコピーでネオン煌々とそびえ立つドンキホーテに立ち寄る。少し時間つぶしをして集合場所に行ってみると…誰もいないではないか!不安がよぎり、よ〜く集合日時を考えた。友人は「そりゃ、明日だよ…。もし今日なら6/21(月)0:45って書くよ…」 玉砕…。ああ、時間を読むのはなんて難しいのだろう…。終電も逃し、むしゃくしゃしてタクシー代も使いたくなかったので、とぼとぼ歩いて帰途についた。




翌日、複雑な心境で集合場所に赴いたのだが、昨日とはくらべもんにならないほど、多くのサンボファンがいるではないか!昨日は一体…。


extras at Akihabara Sta. サンボマスターのエキストラ参加のみなさん。整列してま〜す。秋葉原駅電気街口にて


JR秋葉原駅電気街口周辺には、異様な熱気があり、大型バスやバンが停まっていた。列をつくり並んでいると、担当者が来て、JR秋葉原駅構内に入ることを説明、我々は改札口を通り中へ誘導された。駅構内の片隅に整列すると、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」〜TV size version〜という歌詞が書かれた用紙を渡された。「これがサンボマスターの新曲か?」と思う。本日の注意事項が左側に書かれていたのだが、「待機中に合唱部分の歌詞を覚えて頂きます」とあった。ファンは素直に口ずさんでました。暫くすると、総武線のプラットフォームに移動、そこで衝撃の事実を知らされる…。「みなさん、今日はお集まりいただきまして誠にありがとうございました。今回みなさんにお集まりいただいたのは、7/7にフジテレビ系列で放映されますドラマ『電車男』のエンディングにエキストラとして参加していただこうと…」ええっ!そんなの聞いてないっすよ!サンボマスターの新曲PV撮影くらしか思ってなかった!『歌声よおこれ』のPVみたいなのを想像してたわけっす。でもそういや、目玉マークをあちこちで見たなぁ〜。そういうことだったのか。「えぇ〜、全国放映されますので、もしテレビに映ってしまったらマズイ方、手を挙げてくださぁ〜い!」 …。 全国放映…。知り合いに見られるかもしれない一抹の不安を抱えながら、更に担当者の話に耳を傾けた。「先程みなさんに配りました用紙に歌詞があります。この四角で囲っている部分を皆さんで歌います!その際、大きな声で歌わないでください!(つまり口パクですな)皆さんはサンボマスターさんの後ろに立って、ライヴに行っているような感じでノリノリになってください!」ええっ!口パクで盛り上る?これって案外、難しいのよ…。スタッフがラジカセを我々の前に置き、この曲を流して練習がスタートした。(真夜中なんで、ボリューム上げられないせいか、あまり聴こえなかったのだが…)いやぁ、ファンは素晴らしい!練習をバッチリ真面目にしてましたよ。カンペは出ると言ってたが、サンボのためなら、たった6行の歌詞くらい頑張っちゃうわけですよ!私は脳年齢が高いせいか、どうしても覚えられない1行がありましたが…。情けない。(苦笑)少しの間、繰り返し流れる「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」を聴く。その後、全員で合唱。全く面識ないのに、すごいチームワーク。私はこの時間帯、めちゃくちゃ眠気に襲われて、ぼ〜っとしながら、周囲を見回してたのだが、“なんちゃって山口くん!率”が非常に高かったです。後ろにいた男性はとても山口くんに似ていたのだが、興奮しながら「やっとこの顔の時代が来た!」と叫んでました…。いや、時代は来てないと思うよ…(ぼそっ)。このエキストラに当選する前日、床屋さんに行ったらしく、もみ上げまで切ってしまったのがココロ残りらしい。完全に山口くんになりきって、ちらりとでもテレビに出たかった模様。笑えるぜぃ!ちなみに、“おっちゃん率”も高かった!スーツ姿で参加している男性もいた!きっと会社から直行したのねぇ〜。


さて、本番突入。と、その前に、本番同様、ライヴ乗りで歌う練習をすることに。スタッフに誘導され、それぞれの位置に立つ。まずはほんの小手調べ。練習したとは言え、やっぱり歌詞なんてスコ〜ンと飛んでいってしまった。カンペと言っても、反対側のプラットフォームにあり、目が悪い私は見えない!なんで、とりあえずライヴ乗りでジャンプに集中。でも羞恥心は残ってました(苦笑)。


我々が練習をしている間、本日の主役!サンボマスターが登場!我々と合流するサンボマスター!今まではライヴでしか見たことがなかったので(それもいつも遠くから)、こんな近くで逢えるなんて、やはり嬉しいもんです。山口くんなんて、シャツにネクタイ締めちゃって、いやん、こぎれいになってるじゃん!近藤くんは相変わらずぼ〜っとした感じ(笑)。帽子もチャームポイント。木内くんはさわやかだったぞ!三人が現れた途端、今まできちんとしていたファンは、さすがに興奮したのか、目がキラキラ輝いてた。そりゃそうだ。目の前には、大好きなバンドがいるんだもん。でも、最初は皆固まっちゃってねぇ。撮影監督はきっとアングルなどを確認するため、ビデオカメラを回してたと思うが、素人はそれだけで緊張してしまうのだ。実はですね、私の位置はサンボマスターからは遠いのだが、テレビ映りを考えれば、意外に良いポジションになってしまった。オ〜マイゴ〜ッド!!!なるべく映らない場所を確保したつもりだったのに!撮影監督の低い声が響く中、サンボマスターとともに練習を重ね、本番に臨む。バンドも大変なのよ。真夜中だから、アンプなしで演奏するわけ。あれも何だかヘンな気分だった。木内くんのドラムも、ずんどこずんどこって感じだったし(笑)。勿論、バックには小さなボリュームで「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」が流れているんだけど。


そして来ました、本番の合図!ドキドキですねぇ〜。エキストラとはいえ、全国ネットっすよ!『電車男』ですよ!反対側のプラットフォームには、電車男おぼしき、小さな男の子が立っていたのだが、彼は主役の伊藤敦史くんでした!そしてスタッフが「向こうに立っているのは、主役の伊藤敦史くんです!みなさんは彼にエールを送るつもりで、思い切り元気に熱く、ライヴのように暴れてください!」って、口では簡単に言うが、それを体現するのは難しいんだってば!でも、向こうに見えるのは、あのチビノリダーこと伊藤敦史くんか。見た限りAボーイ(秋葉原ボーイ)にしか見えんぞ。さすが役者。でも、その後ろで、彼にうちわを仰いでいる2人の女性が気になってしかたなかった。この風景ってば業界だわ〜。世話係が?非常に浮いてます。そんなこんなで撮影スタート。最初はなんと言うか気恥ずかしくてね。おまけに私の前にいたおっちゃん、こいつがすんごい奴で、もう暴れる!を通りこして、壊れてる!奴だったもんで、笑いが止まらなくてね。何でこんな奴の後ろに私がいるんだ!と思ったもん。だって、カメラ的には欲しい人材。こいつが映れば私も映る。勘弁してくださいよ〜。それでも最初のうちは元気だったのだが、時間が経つにつれ「脱水症状になるんじゃないか?」と思うくらい暑くなってきてねぇ〜。それに何度も同じことをするって、やっぱり飽きちゃいます。おまけにサンボマスターを囲んで撮影だけじゃなく、電車男(伊藤くん)を応援!ってことで、彼を持ち上げ、我々の上をロ〜リングするシーンまで撮影することに。スタッフは色々と考えるんですね。私はこの頃になると、もう疲労困憊で、一番手前にいたのだが、私の前あたりから、伊藤くんを持ち上げるじゃないっすか!せっかくなんで伊藤くんの足を触っておきました!それにしても伊藤敦史くん、すごく礼儀正しい人で嫌味が全くなかった。応援したくなるわ。


「カット!ありがとうございました!」の声とともに撮影が終わると、サンボマスターが我々のところに挨拶しに来てくれた。ファンを大切にしているぜぃ。撮影終了は午前4時だったもんで、エキストラ参加の中には、もう眠らずに会社に行く人もいるだろう。私は前日もここに来た失敗があり、かなり寝不足気味なので、会社は有休にした。ははは。それにしてもこういうのって、案外、充実感があるもんです。そして、スタッフから、テレビ局の楽屋御用達弁当「まい泉のかつサンド(三切れ)」を手渡され、帰途につこう!と思ったのだが、まだ始発が走ってなかったので、昨日同様、ドンキホーテに行った。

………。




翌日。会社に行くと、さっそく同僚から衝撃の事実が!撮影風景が朝のテレビ「目覚ましテレビ」で放映され、私も(案の定)映ったらしい…。それもワンカットでなく、数カット。あ〜あ、とうとう映ってしまったのか…。


というわけで、フジテレビ系列で7/7 夜10:00より、電車男がスタートします!ちなみに私は花柄が散りばめられた緑色のシャツを着ています。笑ってやってください。





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