Coldplay
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Tokyo Liquid Room
2002年12月6日

酒井 紫野 Shino Sakai
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SET LIST  

Politik
Shiver
One I Love
Trouble
Daylight
Warning Sign
Don't Panic
God Put A Smile
Everything's Not Lost
Green Eyes ( acoustic )
Yellow
Scientist

アンコール
Clocks
In My Place
Amsterdam

「この曲はアコースティックでやるよ」と、シンガーのクリス・マーティンはエレアコのコードを抜いた。ステージのエッジに立ち、会場を見まわすと『Green Eyes』を歌う。会場からリズムを取る拍手が送られ始める。するとクリスは演奏を止め「今は拍手しちゃだめだ、やるときには言うから」と、笑いながらオーディエンスに呼びかける。

この日のショーは、終始フレンドリーでアットホームだ。「ウン年ぶりに来日できて最高。うれしいよ」と冗談をかますクリスのMCから、怒涛のアメリカツアーを敢行し、世界中でアルバムバカ売れの事実に裏打ちされた確固たる自信と余裕が見える。コールドプレイは、いまや大物スター、そんな雰囲気だ。

ライブはハイテンションで始まった。Politik のピアノの弾きっぷりは、映画『シャイニング』を彷彿させるほど。Shiverではクリスのファルセットが会場中に響き、オーディエンスは半トランス状態...。激しく動き回るクリスは2曲目で汗だく。顎から伝った汗がステージ上に滴り落ちる。コンバットパンツと合わせたダークジャケットを脱ぎ、さらに跳び、跳ね、プレイし続ける。アコースティックのあとは、名曲Yellow。そして Scientistでショーを締めくくり、会場からは大歓声があがる。そしてアンコールを3曲。バンドがそでに消えた後も、オーディエンスはなかなか会場を去ろうとしなかった。

この一夜限りのショーは、みんなが知っていた“シークレット”。バンドはこのためだけに3日間来日した。開場前にはプレミアチケットを求めてプラカードを掲げる人も見られた。PAやキーボードの状態は最善とは言えず、ベストショーとはいえないが、会場に溢れる一体感でそんなものは吹き飛ばされてしまった。再来日は、来年、多分夏ごろ、とクリスがぽつりと言っていた。

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